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シナリオ能力の重要性2

シナリオ能力の重要性1

本当の価値が伝わるプレゼンテーションとは?
『本当の価値が伝わるプレゼンテーションとは?』
Text by 藤村正宏(Masahiro Fujimura)

■伝わらなければ存在しない

というテーマです。
ビジネスにおいて、伝えるという行為の、具体的なテクニックや方法を展開する実践的コラム。
プレゼンテーションや、会議、企画書作成の現場で明日から使えるノウハウ満載です。
これから連載を通して、さまざまな角度から見ていきたいと思っています。

景気がよくなってきた、といっても安心してはいけません。
いくら景気が良くても、

売れる商品と売れない商品。
繁盛する会社と繁盛しない会社。
成功する人と成功しない人。

そういう差が出てきます。
ますますそういう格差が顕著になっていくでしょう。
そのちがいはどこから出てくるのか?
それが

「プレゼンテーション力」

のちがいなんですよ。

だってあなたがどんなに素晴らしい商品を扱っていても
プレゼンテーション力が弱くて
本来の価値の半分しか伝えられなかったら
お客さまにとっては、あなたの商品は半分しかないってことなんです。
半分でも価値を伝えられたら、まだいいほうかもしれません。
ちゃんと価値を伝えられなかったら、お客さまにとっては、あなたの商品は存在しないことだってあるのです。

伝わっています?

■プレゼンテーション力とは

プレゼンテーション力というのは、内容以外の部分です。
プレゼンテーションする内容は、ひとそれぞれで違うし、ボクがどうこうできるものではありません。
それ以外の能力がプレゼンテーション力です。
内容の他に3つの力が必要なんですね。
プレゼンテーション力というのは3つの力のバランスなんです。

1:シナリオ能力
2:身体的能力
3:個の発信力

こういう要素があることを認識することが重要なんです。
まずこれを認識して、区別して、それぞれについて考えてみるってことです。

「シナリオ能力」
プレゼンテーションの構成、組み立て、シナリオ、演出。
配布資料、プレゼンテーションツールなどなど。

「身体的能力」
プレゼンテーションする人の声の質や大きさ、発声・滑舌。
動きや態度。
服装・メイク・髪型などなど。

「個の発信力」
人間性、ポリシー、情熱、エネルギーなど。

この3つの力のバランスがいいと、プレゼンテーション力が高まるんです。
もしあなたが、プレゼンテーションが苦手だと思っていたら、自分のプレゼンテーションは、この3つのうちのどこがダメなのかを考えてみましょう。
そして、それを意識して工夫したり、それを意図してみましょう。
まずはそれがスタートです。

本当の価値が伝わるプレゼンテーション。
それが実現できたら、あなたのビジネス、あなたの人生に大きく貢献するはずです。

 
どうして、あなたは成功できないのか?グローバル・スタンダードの罠。
あなたは、自分の仕事が好きですか?

え? そんなこと考えてみたことない?
そういう人、けっこういるかもしれませんね。
でも、一度考えてみてください。
自分が今やっている仕事が好きかどうか?
これはとても大切なことなのです。
どうしてかというとね、こういう視点の欠如が、日本経済が瀕死の重傷になっている原因だからです。

え? わからない?

それじゃ、もう少し具体的に説明しましょう。

たとえば、あなたが外食をしようとしますよね。
ふたつレストランがあります。

ひとつは有名シェフが経営している、全国展開しているお店です。
このシェフは以前、オーナーシェフでした。
料理を作ることが好きで、お客さんに美味しいと言ってもらえるのが悦びでした。
とても美味しい料理が話題になって、たくさんのお客さんが来店するようになり、そこに目をつけたベンチャー・キャピタルが大金を注ぎ込んで、全国展開をさせたんです。
店は順調に数を増やし、会社の売上も伸びていきました。
そのうち、シェフは料理を作らなくなってしまいました。
なぜなら、やらなければならない仕事がたくさんあったからです。
お店はどんどん増えていくし、会社も大きくなっていきますから、料理なんて作っている暇はなくなってくるのです。
シェフは、自分の店の数が増えることや売上が伸びること、来店客が増えること、利益や儲けに悦びを感じるようになっていきました。
「あ、もしかするとオレは料理を作ることより、ビジネスがやりたかったんだ」と思うようになりました。

もうひとつのお店のシェフもオーナーシェフです。
美味しい料理を作ることに情熱をもっています。
料理をお客さんに食べてもらい、美味しかったねといってもらえることに悦びを感じているシェフです。
自分の仕事が、好きで好きでたまらないのです。
そして彼は、自分の好きな「料理」で、お客さんを悦ばすにはどうすればいいかを、いつも考えています。
お客さんが誕生日だと知ると、特別な料理を作ってあげます。
ささやかだけど、心暖まるプレゼントだって用意します。
初めてのお客さんにだって、悦んでもらえるよに、精一杯サービスしようとします。
だから料理だけでなく、食器や盛りつけ、店に掛ける額、BGMのことだって考えます。
どうしたらお客さんに悦んでもらえるだとうと。
あまり売上とか、利益率とか、来客数とか、前年比とかは興味がありません。
そんなに意味を感じていないからです。
いつもたくさんのお客さんが来店してくれているから、もちろん儲かっています。
お客さんがお客さんを連れてきてくれます。

さて、どちらも同じ値段だとしたら、あなたはどちらの店で食べたいですか?

食材の原価、人件費、売上、客単価、対前年比、儲けばかり考えている有名シェフのお店と、料理を作ることが大好きで、お客さんに美味しいと言ってもらえることに悦びを感じているシェフの店と。
当然の話ですが、後者のシェフの店に行きたいですよね。
ちがいますか?
好きなことをしている人がしてくれるサービスは素晴らしいに決まっています。
経営者でも、サラリーマンでも、フリーターでも、仕事に悦びをもっている人にはかないません。

そこであなたにもう一度質問です。

あなたは自分の仕事が好きですか?

この視点をもてないことが、今の経済状況の根本に横たわっています。
モノづくりの悦びを忘れたメーカー。
サービスすることの悦びを忘れたホテル。
モノを売ることの悦びを忘れた百貨店や商店。
それだけでなく、他にも、
人を助ける悦びをもたない医者。
教育することの悦びを置き去りにしてきた教育者。
なんかも同じです。

ね、見渡してみると、こういうところが多いでしょ。
だから不況になっちゃうんですよ。
売れないですよね、これじゃ。

グローバル・スタンダードと言われているシステムが、日本に入ってきてからは、特にそういう傾向が顕著になっていますよね。
効率化、コスト削減、規模拡大、、リストラ・・・
こういうことばかりに価値を見いだしている。
本当の「悦び」を忘れてしまっているんです。
さっきの例ではありませんが、私の経験上、
どんなにすぐれたシェフでも、
どんなに美味しい料理を出しているお店でも、
多店舗展開をはじめた途端、味が落ちます。
あの有名なあの人もそうです。
こんな残念なことはないですよ。
グローバル・スタンダードとか言って、あたかもそれが正義のように言われていますけど、本当にそうですか?



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